乳業最大手の明治乳業は26日、プロセスチーズなど25品目の希望小売価格を3月から4.8〜10.5%値下げすると発表した。世界的な景気後退で原料の輸入チーズの価格が下がったことが理由だ。
チーズなど乳製品は、このところ飼料や肥料の価格、運送費の高騰で値上がりが続いてきた。明治も06年3月以降、プロセスチーズを3回値上げしてきた。「詳しい資料は残っていないが、値下げは約30年前にあり、それ以来ではないか」(広報)という。主力の「明治北海道十勝スライスチーズ 8枚入」(144グラム)は8.1%下がって、370円が340円になる。
日本のプロセスチーズの原料のほとんどは豪州やニュージーランドなどからの輸入。明治によると、主要原料のチェダーチーズの価格は03年上期では1トン当たり2200ドルだったが、ピーク時の08年上期は5700ドルにまで上がった。同年下期から下落し始め、今年上期は3700ドルになっているという。
年々伸びてきたチーズの販売量は、各社の値上げで08年度は前年割れが確実視されている。明治は、値下げでてこ入れをはかりたい考えだ。
チーズ最大手の雪印乳業や六甲バター、森永乳業は現時点で追随する予定はないという。原料価格が、なお高水準にあるためだとしている。(小山田研慈)
2009年1月26日19時41分 asahi.com
追随する理由がないのは疑問。こうなったら、みんな明治乳業のものを優先的に買うのだ!